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道沿いの小川のおかげで情緒のある哲学の道ですが、この小川、正確には疎水。と言って、明治に造られた運河です。 疎水は1890年に完成し、琵琶湖から水を引いています。蹴上付近から南禅寺の水路閣を通り、哲学の道の横を流れて、左京区の北白川に至る約3・3キロが疏水分線。 疎水本線というのもあります。大津市観音寺の取水地点から京都市伏見区を流れる一級河川濠川までの全長約20キロがそれです。 疏水利用は1958年に出来た条例で定められている。現在、1次使用者が35件あり、合計で毎秒1506・5リットルの利用あり。(新規利用は現在断っているとのこと。) 内訳は、かんがい用6件、工業用1件、防火用28件。 何故か南禅寺周辺の庭園は、「防火用水」として引かれている。(なんとも摩訶不思議な名目です。) かんがい用水は無償提供、、、、。無料の理由は、疏水を敷設した際、山水が分断され、影響を受けた南禅寺や永観堂などと、市の申し合わせだそうだ。えーーー!申し合わせってなんですか、申し合わせって!! 税金で疎水は管理され、それなのに税金を納めない寺社が無料でガンガン利用とはこれいかに。 (※ちなみにまだ2月末の哲学の道はこんな感じ。) 一般の使用料金は1リットルにつき月額8300円(税別)!! 一般で使用が最も多いところで毎秒20リットルというから、計算すると、消費税込みで月額使用料は17万4300円になる。 お寺の言い分としたら、「うちらが観光客を呼んでるから京都が潤ってるんえーー。無料で利用言うても、周りの公道もうちらが掃除して管理してるんやし、かまへんかまへん。逆に管理料金が欲しいくらいやわ。」というところでしょうか。 しかし、納税者としては納得が行かない疎水の利用方法とその料金なのです。 この記事に際して参考にしたサイトは毎日新聞interactive京都水物語です。 !お知らせ!新HPに引っ越しました。新しい情報は新HPにあります。
by ilikewalking
| 2004-02-27 20:45
| 哲学の道沿い
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